「ホスピスケアとは何か」 に対する市民の意識の啓発を目的とした公開講演会を、年1回開催しています。
2024年10月19日 アミュゼ柏プラザ
生き方・逝き方に向き合う
~スピリチュアルケアとは~
今年の講演会は大慈苑代表の玉置妙憂氏にお願いしました。玉置氏は看護師・僧侶・スピリチュアルケア師であられます。夫を在宅で看取ったことをきっかけに、出家。高野山での修業を経て、高野山真言宗阿闍梨となられました。現在はあらゆる場所でのスピリチュアルケア普及にご尽力されています。今日は生きてそして逝く折でのスピリチュアルケアとは何かのお話を頂きました。参加人数は71名、質疑応答では沢山の方々からの質問にお答え頂きました。
玉置氏ご経歴
東京都生まれ。専修大学法学部法律学科卒業。国際医療福祉大学大学院修士課程保健医療学看護管理専攻看護管理学修士。夫を在宅で看取ったことをきっかけに、出家。高野山での修行を経て、高野山真言宗阿闍梨となる。
現在は非営利一般社団法人「大慈学苑」を設立し、終末期、ひきこもり、不登校、子育て、希死念慮、遺族の喪失悲嘆まで、幅広いスピリチュアルケアを実践している。2023年には、『日本スピリチュアルケア実践協会』を設立。地域包括ケアシステムや病院、施設等と連携し、あらゆる場所でのスピリチュアルケア普及に力を尽くしている。 著書『まずは、あなたのコップを満たしましょう』(飛鳥新社)『困ったら、やめる。迷ったら、離れる。』(大和出版)『死にゆく人の心に寄りそう 医療と宗教の間のケア 』(光文社新書)他多数。
ラジオニッポン放送「テレフォン人生相談」パーソナリティ。
2023年9月16日 アミュゼ柏プラザ
25周年記念公開講演会 東葛地区の在宅医療20年!
今年の講演会は当会の25周年の記念講演会として、ひだまりホームクリニック院長の和田忠志先生にお願いしました。和田先生は東葛地域で30年前に在宅の専門医として活動を始められたこの分野の草分けの先生です。講演内容は在宅医療とは何かから始り、在宅医療を受けるには、東葛地区20年の進歩と現在についてのお話を頂きました。参加人数は47名、質疑応答では沢山の方々からの質問にお答え頂きました。
和田先生ご経歴
1990年東京医科歯科大学卒業。1999年松戸市に「あおぞら診療所」開設、2012年より苛原診療所で訪問診療部門を2023年まで担当された。現在は独立され南柏で「ひだまりホームクリニッック」を開設され、地域の在宅ケアに貢献されている。
2022年10月15日 アミュゼ柏プラザ
新渡戸稲造生誕160周年記念とがん哲学外来とは!
順天堂大学名誉教授・新渡戸稲造記念センター長の樋野興夫医師による講演内容は、「武士道」や内村鑑三、南原繁の思想と実践に感化されてがん哲学外来を始められた経緯及び医学と並び、患者・家族の悩みを解消するがん哲学カフェ活動に関するエッセンスをお話しいただきました。参加人数は57名、アンケートには「素晴らしい内容・良かった・ユーモアがあり楽しかった」のご意見を複数いただきました。
樋野先生ご経歴
1954年島根県生まれ。 順天堂大学医学部、病理・腫瘍学教授、アインシュタイン医科学大学肝臓研究センター、フォックスチェスターがんセンターを経て、2008年「がん哲学外来」を開設。がんで不安を抱えた患者と家族を対話を通して支援する個人面談を続けている。
2021年9月25日 アミュゼ柏プラザ
コロナ禍における在宅医療について~柏市在宅医療連携の現状と未来~
古賀先生は北柏台の診療所から引越しをされ、10月1日より布施に「のぞみの花クリニック」在宅緩和ケアを専門とする強化型在宅療養支援診療所を開所されました。今回の講演内容は1.症例と医療の種類、自己紹介 2.COVID-19感染状況 3.クリニックのCOVID-19対応 4.柏市COVID-19陽性自宅療養者支援の実際 5.症例 6.柏市在宅医療連携の未来。講演参加者は50名、質疑応答の時間が足りない程活発な質問を頂きました。アンケートの中には、普段聞くことのない内容で良かった。また実際ケアを受けた方からは、きめ細かい対応で感謝しているとの感想を頂きました。
古賀友之医師のプロフィール
1993年 筑波大学医学専門学群卒業
1993年 東京女子医科大学付属消化器病センター外科
1999年 大阪大学大学院医学系研究科博士課程入学
2003年 医療法人きのだ会東花園クリニック管理医師
2009年4月 あおぞら診療所新松戸
2012年3月 のぞみの花クリニック開業
2020年10月3日 アミュゼ柏プラザ
東葛地域における緩和ケア~在宅でできること、病院でできること~
木下先生は長年がん研究センター東病院の緩和医療科科長をされ、現在は東葛病院緩和ケア科部長としてがん診療に当たられています。同時に在宅診療を主とする「のぞみの花クリニック」の医師として、地域医療と病院の連携にも尽力されておられます。
木下寛也医師 のプロフィール
金沢大学医学部医学科卒
金沢大学医学部付属病院精神科研修医
市立砺波総合病院
精神科・緩和医療科などを歴任
国立がん研究センター東病院緩和医療科医長
国立がん研究センター東病院緩和医療科科長
のぞみの花クリニック非常勤医師
東葛病院緩和ケア科部長
2019年10月5日 アミュゼ柏プラザ
ホスピスケアから都市タウンへ~「ケアタウン小平」仲間たちと目指したもの~
がん末期の人が施設型ホスピスでは無く地域に根差した普通の生活が出来るように、食事、プライバシー、交流、集いなどを支える新しい家族の考えを基にアパート「いっぷく荘」を建てられました。
公益財団法人草の根事業育成財団
代表理事
長谷方人氏
2018年10月20日 アミュゼ柏プラザ
納得のいく死を実現する医療
2000年自らのクリニックを墨田区に開業。主にがん患者の在宅ケアを支援するグループ「パリアン」を設立。訪問看護、在宅介護支援、ボランティアなどのサービスを提供。本人が望めば独居のがん患者、認知症患者なども含め、看取った在宅患者は2000人以上。『家で死にたい』『在宅ホスピスを始める人のために』『ひとり、家で穏やかに死ぬ方法』などの著書が多数あります。
川越厚医師のプロフィール
1973年東京大学医学部卒業
茨城県立病院婦人科医長
東京大学医学部講師・白十字診療ホスピス医長歴任
医療法人社団パリアン理事長
クリニック川越院長
2017年9月30日 さわやか千葉県民プラザ
ホスピス緩和ケアのこれまでとこれから
2007年に「がん対策基本法」が実施されてから、緩和ケアの考えが大きく変わりました。従来のケアは治療方法が無くなった時に痛みを取ることを第一に考えていましたが、新しい考えは、がんと診断された時から痛みを取るケアを提供するというものです。
がん治療にあたる医師は誰もが、基本的な緩和ケアの知識を身に付けている必要があります。介護施設、病院、自宅に居ても同じ緩和ケアが受けられ、必要な時に入院できることを「がん対策基本法」は目指しています。この目標は現在どこまで実現しているのでしょうか。国立がんセンター東病院で緩和ケア病棟を創設され、医長を務められた志真先生に、これからの緩和ケアについてお話を伺いました。
志真泰夫医師のプロフィール
特定非営利活動法人日本ホスピス緩和ケア協会理事長
公益財団法人筑波メディカルセンター代表理事
元国立がんセンター東病院緩和ケア病棟医長
2016年9月10日 アミュゼ柏プラザ
家庭医療と薬剤師について~かかりつけの医師・薬剤師がいると安心~
家庭医療は、赤ちゃんから高齢者まで年齢性別を問わず、家族単位、地域単位での視点を持って外来・在宅診療を行います。これからの薬剤師も同様な働き方が求められています。地域における家庭医と薬剤師の役割、活動について、皆さんと一緒に考えてみることができました。
家庭医療について 講師:ホームクリニック柏 医師 織田暁寿氏
<経歴>
- 千葉県南房総市出身
- 千葉大学医学部附属病院などで外科研修後、亀田ファミリークリニック館山家庭診療科で家庭医として研修
- 2011年より柏市にて家庭医療、地域医療に従事
- 2014年ホームクリニック柏を桜台に開院
地域と薬局のかかわり方 講師:つなぐ薬局 薬剤師 山内伴紀氏
<経歴>
- つなぐ薬局管理薬剤師(柏市桜台) 在宅訪問、無菌調剤、医療用麻薬取り扱い調剤薬局歴10年
- 小児科、脳神経外科、呼吸器内科の門前薬局経験
- 在宅医療は6年目
2015年9月5日 アミュゼ柏クリスタルホール
病院から在宅へ~出前医療の現場から~
諏訪中央病院の名誉院長は、ベストセラー「がんばらない」で有名な鎌田實先生です。
「あたたかな急性期病院]をスローガンに「やさしく、あたたかい、たしかな医療をめざす」を基本理念に掲げ、医療活動を展開する360床の茅野市・原村・諏訪市によって運営される自治体立病院です。諏訪中央病院では昭和50年代から「出前の医療」として訪問診療活動が行われてきました。24時間365日のケアを地域のさまざまな関係諸機関と連携しながら、地域とともにひとりを支える在宅医療を提供している病院です。諏訪中央病院という医療モデルから、東葛飾地域の在宅医療のあり方を考えるきっかけになるものと思いました。
講師:諏訪中央病院(長野県茅野市) 内科系診療部長・在宅診療部部長・医療安全管理部長 髙木宏明氏
諏訪中央病院訪問看護ステーション「いろは」所長 小林美恵子氏
髙木宏明医師のプロフィール
1960年 名古屋生まれ
1987年 名古屋大学医学部卒業 岐阜県高山の病院にて研修開始
1995年 諏訪中央病院に就任
<趣味> 読書・音楽・ギター
<愛車> ハーレーダビッドソン(2005年製ヘリテイジ・リフテイル・クラシック)
2014年9月6日 アミュゼ柏プラザ
第1部 看取り体験者の話
- 親代わりの伯母を施設で看取った体験………宮坂いち子(理事長)
- 一人暮らしの妹を在宅で看取った体験………作田幸江氏(在宅サポート・さくらのご利用者様)
- 実母を在宅介護の後、最後は病院で看取った体験・杉山晴江氏(会員)
第2部
- 柏市の在宅医療の取り組みについて…………柏市地域の医療連携センター 吉田みどり氏
- 在宅療養支援診療所の医師から見た看取り…さくさべ坂通り診療所 大岩孝司院長
大岩孝司医師プロフィール
1947年 生まれ
1972年 千葉大学医学部卒業後、同大学医学部肺癌研究施設外科部門に入局。その後、国立佐倉病院、結核予防学会赤十字病院(清瀬市)、鎌田病院(市原市)、松戸市立東松戸病院を歴任。
2001年 千葉市に在宅緩和ケア専門診療所「さくさべ坂通り診療所」を開設。終末期のがん患者の在宅診療を応援。
2013年9月7日 ウェルネス柏4階研修室
看取りのこころえ~旅立ちを見送るために~
- 豊かな死を看取る―地域での医療と介護の実践から……いらはら診療所 苛原実院長
- 在宅緩和ケアの現場から―患者や家族に寄り添う医療…のぞみの花クリニック 古賀友之院長
- 医師として僧侶としての死生観……………………………乳腺クリニック長瀬外科 長瀬慈村院長
2012年1月21日 アミュゼ柏プラザ
マザー・テレサ生誕100周年記念作品~マザー・テレサと生きるビデオ観賞会~
後援:柏市・柏市社会福祉協議会・柏市医師会
冷たい雨が降る天候でしたが、マザーから学ぼうという熱気で場内は包まれ、会場入り口は、会員によるアロマハンドトリートメントの香りが漂っていました。ホスピスケアの精神を改めて確認できた講演会でした。
<作品紹介>
監督:千葉茂樹 企画・制作:女子パウロ会
製作協力:近代映画協会 語り:山根基世(ことばの杜)
宗教や人種を超え、貧しい人々のために生きたマザー・テレサの生誕100周年を記念したドキュメンタリー。1979年にはノーベル平和賞を受賞し、1997年に亡くなるまで愛とは何かを世界中に示し続けたマザー・テレサの精神を追う。監督は「マザー・テレサとその世界」で、日本人として初めて取材を許可された千葉茂樹氏。マザー・テレサの後継者シスター・ニルマラ総長の特別許可のもと、初めて撮影された貴重な映像の数々が見どころでした。
*監督による講演―今、マザー・テレサに学ぶ―もありました。
2011年10月8日 ウェルネス柏4階研修室
在宅緩和ケアのネットワークづくり~地域でガン患者・家族を支えるために~
第1部 講演会 在宅医療の中のがん患者とその支援ネットワーク
- 柏市における緩和ケアの現状、がんのホームドクター!…さくさべ坂通り診療所 大岩孝司院長
- 国立がん研究センター東病院…………………………………緩和医療科・精神腫瘍科 木下實也科長
第2部 パネルディスカッション 地域でがん患者・家族を支えるネットワークづくり
- 国立がん研究センター東病院…………………………………緩和医療科・精神腫瘍科 木下實也科長
- がんのホームドクター!………………………………………さくさべ坂通り診療所 大岩孝司院長
- あおぞら診療所新松戸…………………………………………古賀友之医師
- 柏市医師会………………………………………………………長瀬慈村医師
- ホスピスケアを広める会………………………………………長尾克子看護師
- 柏市保健福祉部福祉政策室……………………………………野村晋室長
2010年9月25日 けやきプラザふれあいホール
マザー・テレサ生誕100周年記念映画・講演会~マザー・テレサからの贈り物~
映画監督:千葉茂樹氏
ドキュメンタリー映画「今ここに愛の奇跡∼マザー・テレサ」の上映後、千葉茂樹監督が、まるで聴いている私たちもその場に居合わせているような臨場感のある語り口で、マザーの言葉を伝えてくださいました。
2009年12月5日 アミュゼ柏プラザ
マザー・テレサに学ぶ命の紡ぎかた~柏市NPO法人ホスピスケアを広める会
共催・柏市医師会後援~
第1部 映画 今ここに愛の軌跡∼マザー・テレサ
第2部 講演
- 私の中のマザー・テレサ……………映画監督 千葉茂樹氏
- マザー・テレサに学ぶ命の紡ぎ方…堂園メディカルハウス 堂園晴彦院長
2008年11月1日 アミュゼ柏プラザ
がん難民にならないための未来図~地域連携の在宅ケアのため、今何ができるか~
- 千葉県のがん対策について 千葉県健康福祉部健康づくり支援課 山本まさ氏
- 地域がん診療連携拠点病院って何なの? 東京慈恵会医科大学付属柏病院産婦人科 佐々木寛部長
- 柏市医師会のできること 柏市医師会 宮地直丸会長
- 柏の葉―がん患者・家族総合支援センターのできること 国立がんセンター東病院臨床開発センター腫瘍開発部 秋月伸哉室長
1998年から2007年の公開講演会の内容
講演日 | 講演会 内容 | 講師 |
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2007年12月15日 | いのちのしずく達 | ふじ内科クリニック院長 日本ホスピスケア在宅ケア研究会理事 内藤いづみ氏 |
2006年12月9日 | 開業ナースが支えた在宅ケア | 在宅看護研究センター統合アシスト事業部長 鈴木紀子氏 |
2005年2月27日 | ホスピスから学ぶ生き方のヒント 苦しみの中でも幸せは見つかる | 横浜甦生ホスピス病棟医長 小澤竹俊氏 |
2004年11月19日 | 歌舞伎の中の人間模様 | 歌舞伎評論家 林京平氏 |
2004年1月10日 | 在宅で死ぬということ | 聖路加国際病院ナースマネージャー 押川真喜子氏 |
2003年10月4日 | がんばらない | 柏ビレッジクリニック医長 諏訪中央病院院長 鎌田實氏 |
2002年6月16日 | 家に帰りたい・家で死にたい | ペインクリニック院長 小笠原一夫氏 |
2001年10月27日 | 市民とともに医療を考える | 千葉西中央病院院長 島村善行氏 |
2000年9月30日 | どうしたらいいのガン告知以後 | ホスピスケア研究会代表 季羽倭文子氏 |
2000年2月19日 | 医師が妻にガンの告知する時 | 新松戸中央病院医師 熊沢健一氏 |
1999年1月30日 | 地域医療と在宅ホスピス | 国立がんセンター東病院緩和ケア病棟長 志賀康夫氏 柏訪問看護柏ステーション所長 西澤理子氏 |
1998年9月19日 | 今、なぜホスピスが必要か | とうかつホスピス研究会代表 宮坂いち子 |